2015年02月24日

金継ぎ作品その3 〜冬は乾燥が敵だったのである

高い食器から順に割る癖があるのではじめた食器の繕い、とうとう三作品目に突入してしまいました。
作品も何も、そんだけ壊したんだろ、って話ではあるんですけど。
(本当に、なんで100均の食器はいつまでも割れないのに多少張り込んで選んだやつはすぐ割れるのかね)

一作目のどんぶり、
どんぶり
二作目の手塩皿に続いて
手塩皿
今回は湯飲み茶碗。
三つ目なので多少はうまくなってるかと思いつつトライしたんですが
ものの見事に過去最低の不器用仕上げと相成りました。

外から見るとまだ多少の努力の跡は見せているものの、
湯のみ
中から覗くとよくわからないところにべたべた漆と金粉が撒き散らされてるわ、
金粉の下から漆の赤がのぞいてみえるわ、
漆は垂れてるわ、で小学生の工作の風情であります。
どうしてこうなった。
湯のみ
ここまで下手なのには数々の敗因がありましてね。
まず第一には冬の湿度ですよ。
漆は温度ではなく、湿度で乾くそうなんですが、まんまとストーブ焚きっぱなしのこの季節の北海道の室内での乾燥具合になんと漆が乾くより先に下に垂れてきてしまいまして。
「これはいかん!」
と思った私、早々に金粉を撒く、という狼狽ぶりを見せるわけです。(←金粉を撒いたところで湿度が足りないことの対策になるわけはない)
真綿でぽんぽん、と叩くように金粉をのせていくんですが、今度は真綿に乾いてない漆が付着し、乾いてない漆と金粉が周辺に付着する、という手のつけられなさ。
なんとかリカバリをはかりたかったのですが、ここで漆かぶれ対策のラテックス手袋も切れたため、それ以上なにをすることも叶わず、散々な状態のまま乾かすにいたった、という経緯であります。

汚いとはいいながら、自分で繕った食器というのはそれなりの愛着を感じるのも困ったものですが、
お座には出せませんですな。
もうちょっとうまくなるといいねー。


湯のみ
↑慰めてもらいました。

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↑マニュキュア型の漆。便利だけど量の調節が難しくて結構注意しても垂れてくるほどの量ついてしまい勝ちなのが難。瓶の形をもう少し改良して欲しいなあ。

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↑金消粉。東急ハンズあたりでも売っていたような気がする。

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↑教科書。直接食品の触れない部分にはエポキシパテや接着剤などを使うなどの工夫で簡単で実用的な金継ぎ方法になってるところが大変いいと思うのであります。
今回はラテックス手袋、エポキシ接着剤、漆、金粉、真綿、燃料用アルコールだけでできました。

←いくらなんでももうちょっと手先器用になりたいねえ。
posted by 六条 at 18:00| Comment(0) | 金継ぎ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年02月04日

金継ぎ2作目小皿 〜接着剤を盛らない。

そういえば金継ぎの話ですよ。
食器を触れば何か割る、というレジェンドすら持つ安定した不器用さを誇る私が、
食器を割っても落ち込まずに生きていくために選んだ技、それが金継ぎ。

割れをエポキシ接着剤で接合、欠けをパテでうめ、漆でコーティング、金粉を撒いて乾かすこと一週間、
今回の作品はこんなことになりました。

金継ぎ
あはーん、やっぱり不器用黒ハート

とりあえず、今回の最大の敗因はずれないようにくっつけるのにばかり集中しすぎて接合面の余分な接着材を綿棒で拭き取る、という工程を忘れたんですよね。
というわけで、余分な接着剤があふれでてきてヨレヨレのウネウネになってます。
早い段階でアルコールで拭けばよかったんですけど、この時点で手元になかったんですよねぇ。
金継ぎ
あと、漆の乾燥が足りなくて金粉が散ってますね。冬場は一週間ではちょっと足りなかった模様。

ちなみに前回の初修繕の作品はどんぶりの欠けだったんですが、比較してみて唯一うまくなったのは、
今回の方が金粉の色がうまく出たところくらいですかね。
金継ぎ
前回は漆を塗ってからほとんど待たずに金粉を置いてしまったために、金が沈んでほとんど光らなかったのです。
それを踏まえて今回は冬場であることも考慮し、3時間くらい待ってから金を撒いたので、発色だけは上達の兆し

次回は接着剤の取り扱いにもっと慎重になることと、パテや接着剤を使うときはアルコールを用意しておくことを教訓として頑張ろう(まだ割る気かい)。


お座に出す食器でなし、自分で使うためのものだ、と思えば失敗は失敗で結構楽しいです。
継いだ食器の値段にもよるんでしょうけども、下手に割って下手に継いだ食器、かわいいよ。

今回使ったのは、エポキシパテ、エポキシ接着剤、つまようじ、綿棒、燃料用アルコール、透漆、金消粉、ラテックス手袋、でした。

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↑やり方はこの本に準拠。分かりやすし、実用的です。


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↑漆はマニュキュア型のものを使いましたが、これは筆が短いからどうしても線が太くなるんですよね。華奢な食器をつくろうときは本当はトールペインティング用の筆を使い捨てで買ったほうが美しいとは思うのであります。


←しかも今回は奇跡的に漆かぶれしなかったので驚いた。


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2013年10月14日

金継ぎ完結編 〜後日談はやっぱりこうじゃなくちゃ!

「あれは子どものころのことだから今はもう体質も変わって大丈夫になってるに違いない」
と、勝手に決めて思いこんでみても駄目なもってあるよねっ!
金継ぎ

つつがなく初めての金継ぎの全工程が終了したかのようにかいている前回記事はこちらですが
→はじめての金継ぎ 〜不器用だけど夢が膨らむ。

その後2日後くらいから出始めた漆かぶれが順調にかゆい。
手袋してたんで、さすがにちょっとだけなんだけどかゆいものはかゆい。
堪え性がなくてつい掻くもんだからかゆい。

かゆいよかゆいよ、と思いつつ食器の方は金継ぎから一週間ほどたったので最後の仕上げ。
さすがに漆も乾いただろうということで、メノウを使って軽く磨いた後水洗いし、使える状態としました。
金継ぎ
磨くと光るんだそうだが、こういうのってどの程度まで磨いていいものか加減がわからないね。
傷つけないように、と思ってそっとやったらビフォーアフターあまり変わってないような。
金継ぎ
ともあれ、晴れてこれで食器としてカムバックといたしますのです。めでたしめでたし。


手袋を乗り越えてかぶれたりもしたけれど、相変わらずやっぱり金継ぎ自体は非常に面白くてついもう一冊本を買っちゃったりしてます。

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おしゃれ雑貨本風の編集なので行程解説書としてはちょっと弱いような気もするけど、生活の中で使われている金継ぎの例がたくさん出てくるので
「こういう色の食器には銀で継ぐとかっこいいのかー」
っていうふうにカタログ的に参照する二冊目の教科書としては夢が広がる。

ちなみにこの本に書いてあることにはハンドクリームなどを塗っておくとかぶれにくいそうですよ(それを早く教えてくれ)。


完全な初心者が初めて使う一冊目としてはより質実剛健な実用書であるこっちが心強かった。

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とりあえず様子はわかったので、かぶれにもめげずにまたやりますよ。
なぜなら私は好きな食器ほどよく壊す癖があるのだからっ!

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↑まだまだ何回も使えそうなくらい漆も金も入ってるのであとは漆が固まらないように保存状態に気をつけて保管するのです。


←子どものころ数人で山に行くと一人だけかぶれて帰ってくるタイプでした。
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2013年10月08日

はじめての金継ぎ 〜不器用だけど夢が膨らむ。

やっぱりあたくしって相当に不器用な人間なのねー
と痛感はしましたけど、でも楽しかったし、またやる気満々ですわ。はじめての金継ぎ

金継ぎ
うーむ、ぼこぼこしてるし、金がにごってるように見えるし、下から漆ははみ出してるし、どうみても初心者の所業ですが、
それはそれでできの悪いわが子を見つめるようでうれしい
と思ってしまうあたりが自分でやることの恐ろしいですな。


手順はいろいろなやり方があるのを調べたうえで、まずは究極の初心者むけに接着剤を使う簡易金継ぎを実践してみたのです。漆を触る行程と、乾燥にかかる時間をかなり省略できるのがメリット。


まずは2液混ぜるタイプのエポキシ接着剤でかけた部分を接着。
2液タイプだと固まるまで時間かかるので初心者に扱いやすいのだそうで。
金継ぎ
ちょっと隙間があったのでさらにパテで埋めてみました。
金継ぎ
モコモコになった…。
さすがに硬かったので、パテを伸ばす用のアルコールを買うべきだった、とこの段階でとりあえず後悔しましたとさ。
パテ自体使わないかもしれないと思ってたのでケチっちゃったのよね。

パテが乾くのは一時間くらい。乾いたらカッターで余分なところ削りました。
金継ぎ
いろいろやってるうちにかけたパーツにヒビが入ってきちゃってますな。
この段階でできるだけ滑らかにすることが肝要。と気づくのはすべて終わってからでありました。

ちなみにハンズのキットにはこの段階で使える砥石が入ってます。
器を傷つけそうな気がしてあまり使わなかったんだけど、もうちょっと真面目に使えばよかった。
金継ぎ
いよいよ弁柄漆の登場。
金継ぎ
これはマニュキュアのつもりで塗ったら、筆についてくる漆の量が多すぎて垂れてきちゃうんですよね。
かならず古はがきなどにいったん取って筆についてる漆の量を調整してから塗る必要あり、でした。

金継ぎ
この時点で欠けた部分の形がはっきり浮いてきてしまっていて、かなりな素人仕事っぷりがアピールされちゃってますが、このまま突き進むのだ。

半乾きのところに金粉を撒きます。
金継ぎ
「金粉は高価なものなので白い紙の上で利用してこぼれた分は再利用してください」
とわざわざ書いてあるんです。なんか緊張するね。
金継ぎ
こうやって薬のように包まれているのね。これは0.2グラムだそうです。

そーっとそーっと扱っていたら、いきなり真上にiPhone落としました
金継ぎ
高価だから大事に扱えって言ってるでしょーっ!(怒)

最終的にぞっとするほどこぼしまくった挙句きなこ餅みたくなった
金継ぎ
一回輪廻転生しないと治らないレベルの手脚気とは俺のことさ…
本当は真綿に金をとって上から落とすようにかけていくのが正解です。

乾いたら余分な金粉を落としてうえから透明漆でコーティングして一応、終了です。
金継ぎ
うーむ、本当に下手だ…。(でもほら、はじめてだし!)

というわけで、今回はあんまりにもわけがわからなかったので、高い高いと思いながら初心者向けキットを買ったんですが、最終的に使った道具はこれだけでしたね。
金継ぎ
【キットに入っていたもの】弁柄漆、透明漆、金消粉、真綿、砥石、手袋、綿棒
【自分で買ったもの】エポキシ接着剤、エポキシパテ
【自分で用意したもの】古はがき、つまようじ

あとは、アルコールはあったほうがいいような気がしました。

結局、近所では手に入りにくいけど必要なのは漆と金消し粉くらいですね。

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これだけ揃えればキットなくてもなんとかなりそう。

でも、金継ぎ自体は一回覚えればずっと使える技術だし、なんだかんだ言って至れりつくせりのキットは便利だから最初の一回は買ってみるのもいいよなー、とは思うのでした。
私ははじめて触るものが多すぎてこれがないとちょっとはじめられなかったような気もするので。

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ちなみに手順はキットの解説書ではなく、こちらの簡易金継ぎの本に従って進めました。

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おかげでだいぶハードル下がった。

骨董市みたいなところで安くなってる欠けた食器探してきて繕って使ったりできないかなー
とか、結構夢膨らむのでした。
金継ぎ、超楽しい。

←4年くらい前に真っ二つに割れたあの皿が、返す返すも悔やまれる…。
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2013年10月04日

金継ぎ その後 〜アイテムを揃えるだけで軽くパニック

好きな食器を欠いてしまって
「金継ぎをしてみよう!」
思い立ってからどうなってるのか、という途中経過です。
どんぶり

何からはじめていいかさっぱり検討がつかなかったのでよさげな入門書をとりあえず入手いたしまして。
金継ぎ
↑まだ実際金継ぎはやってないにもかかわらずこんなこと言うのはアレですが、この本は本当によくできてるなあと思いました。どうやったら初心者にも手軽に金継ぎができるかってことに重点を置いてアレンジしてあって本当に実用的だと思いましたですよ。


ところが、です。
この本自体はとても気に入ったにもかかわらず、まず買い物の段階で軽めの挫折
行きつけない専門店に行って、見たことないアイテムをそろえなければならない、というハードルが、ひとつふたつではなかったのです。
「手芸屋と画材屋とホームセンターと100円ショップへ行ってアルコールとエポキシ接着剤と耐水ペーパーとトールペイント用の筆とヘラと真綿と漆と金か銀か錫と真綿を買ってくる、いや状況によってはパテもあったほうがいいかもしれないんだよな、買っておくべきなのかな、とりあえずいいか?でも初めてから何か足りないことが発覚したら状況が複雑になりそうだぞ…」
とか考えてると、軽いパニックを起こしたのでした。

わけがわからなくなった結果、ハンズに行った。
金継ぎ
いったん初心者用の、最低限のキットさえそろえてしまえばあと多少のアレンジのための追加購入レベルなら対応できるであろうと!
金継ぎ
金やら漆やらが入っているのである程度値段が高いのは仕方ないね。

面白いのは漆がマニキュア状になってたことでした。こんなのあるのね。
金継ぎ
長く綺麗な線をひくのは難しそうだけど、よく考えたなーって感じで面白いですね。

キットの解説書と私が買った入門書を読み比べて手順を決めます。
金継ぎ

実際の手順を比べると「金継ぎ一年生」の方が伝統的な手法よりもだいぶ現代向け一般向けに斬新な工夫を加えてるかよくわかるようになります。
置き換え可能なところは接着剤やパテに置き換えることにより、初心者には扱いの難しい漆を使う行程を大幅に減らしているわけです。

というわけでふたつの解説書を読んで戦略を練った結果、この金継ぎキットに加えて320円のエポキシ接着剤をおもちゃ屋さんで購入。
金継ぎ
手法はより入門向けの「金継ぎ一年生」を採用し
「食器のかけた部分を接着剤でまず固定、化学物質が溶け出さないように上から漆で保護したたうえで金粉で飾る」という作戦を立てたのでした。

ちょっとしたエンタテイメントになるほど不器用なわたくし。
さて無事済むことかしら(武者震い)


それはそうと食器好きで有名だった向田邦子さんの関連本の中に「向田邦子の手料理」というものがあるんですが、最近ぺらぺらとめくっていて気づいたことには、丁寧に金継ぎされた食器がたくさん写っていたんです。
金継ぎ
骨董の好きな人だから継いだ状態で買ったのかもしれないし、せっかちな人だというから割ったあと残念がって修理に出したのかもしれないし、器用な人だというから自分で継いだのかもしれないし…
いずれにせよ、どこかで誰かが壊して、どこかで誰かが直したんだという履歴書ですから、ちょっといいもんですね。
できれば割ったときに悔しがる程度に好きなものを使ってくらしていたいもんですもんね。

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↑このマニュキュアタイプは生漆、弁柄漆、透漆、など結構種類出ております。使い勝手は今後。

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↑東急ハンズで売ってるものです。キットは何種類か市販されてるものがあるようですが食器に使えないやつもあるので注意して見たほうがよいようです。


←さて、不器用だけどやるか。





posted by 六条 at 18:00| Comment(0) | 金継ぎ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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