2015年05月12日

コーヒー店とお姉さん(小奇麗)

きゅうすスキッターというある程度ビンボ臭い道具を手に入れたお陰で
手持ちの薬缶で飛躍的にコクのあるコーヒーをドリップできるようになり、
私の中で人生何度目かのコーヒーブームが来ている。

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根気よく探せば自家焙煎したコーヒー豆を小売する喫茶店やら豆専門店やらは
案外たくさんあるもので
でかけるついでにあちらこちら、と足を伸ばしているうちに
家の周りで散歩がてら行ける距離にあるコーヒー豆店にはあらかた行った。

こちとらそれほど味覚嗅覚に秀でたほうではないから
ある程度以上の水準のコーヒーならだいたいどれもおいしく飲める。
それどころか、なんなら普段飲むようなコーヒーは、「ぼちぼち美味しい」くらいの
ざっかけなさにとどめておいてもらったほうがうれしいようなところすらある。
こっちは寝ぼけ眼で囚人服みたいな部屋着を着たまま、足に噛み付いてくる猫と闘いつつドリップしてるのだ。
豆のほうが命をかけて焙煎されたような代物だと、対峙する覚悟としてやっぱりちょっと困ってしまう。

そんなFURACHIなことを考えて日々のコーヒーを飲んでいる私ではあるが、
「これはこれは」
と思う豆を売る店が近所にあるのだ。

一番安い豆でも100グラム600円くらいするので、ここらの相場からすると
全般に少し高めの豆を扱う専門店なのだが、
この店の豆が実に見事な膨らみ方をする。

粉のうえにそーっとお湯を載せていくと幸せな香りのするきのこ型の泡がドリッパーの底からムクムクと湧いててきて、
またその綺麗な形の円形はたやすく壊れることもなく、こちらの注ぐお湯のペースにあわせて静かに息をするように大きくなったり小さくなったりする、
それは見てるだけで幸せになる光景だ。
私ごとき素人がちゃちな加工をした薬缶で淹れてなおここまで綺麗な膨らみ方をする豆というのは初めてなので、さすがに感動した。

店主は、どうやら私より少し年上の「こだわりの職人」風の人で、
小さな店を一人で切り盛りしてる。
ぎりぎりのスペースをやっと借りていろいろと無茶な改造をしたらしく、
屋内をやたら長い煙突が横切ってるので店が変な具合に暑かったりするのが
ちょっと面白い。

喫茶店ではないのだけど、数席程度の喫茶スペースがあって気になった豆は飲んでみることができ、
私も一度その喫茶スペースで店主の淹れたコーヒーを飲んでみたことがある。
ぼんくら味覚音痴にとっても、焙煎の香りに満ちた部屋の中で上手な人がじっくり淹れてくれたコーヒーを飲めるというのは、なかなかうっとりする時間である。

そうやってゆっくり時間をかけて美味しいコーヒーを飲んでいたときのこと。
狭い店内に女性客が一人でやってきた。
こちらだって女性一人の客なのだから、別に不審ってこともないのだけど、
休日にしてはえらいシャキっとしたお洒落をした感じだったのが、なんとなく気になった。
さすがに顔までは見なかったけれど、全体の雰囲気からして歳の頃30でこぼこのお姉さんだったように思う。
その小奇麗な雰囲気のお姉さんは入り口からすっと入ってきて、迷うことなく私の横をさっさと横切り、まっすぐ店の一番奥の小さなカウンター、店主の目の前に座ってコーヒーを頼んだ。

「うおっ、なんだなんだ。どういう関係だっ?」
と無意味に盛り上がる私。
お姉さんはちびりちびりコーヒーを飲みつつ、店主に話しかけてみたりしている。
店主はそれに答えるものの、一人で喫茶スペースと焙煎を切り回して
結構急がしそうにしているせいで
どうやらお姉さんの予想ほどはうまく話しが続いていない。
そうこうしているうちにお姉さん唐突にひとこと
「ここ、一人でやってて寂しくないですか?」

きたーーーーーっ!
コーヒーカップを持ち上げたまま息を止めて返答を待つ私とお姉さん(小奇麗)。

「いやぁ、別にそんなことないですよ」
撃沈する私とお姉さん(小奇麗)。

えーっ、なんでだよお、店主、積極的な女性は嫌いかね?
それとも奥様か恋人かいるのかね。
コーヒー屋さんと常連さんのカップルとか、小説みたいでなかなかいいと思うけど
駄目かねえ……
いや、でもあれはさすがにちょっと強引すぎたかもしれないな。
と思いつつ、帰りにブラジルを100グラム買って帰ったのでした。

ブラジル、軽すぎず重すぎず、大変香りよく美味しい豆でした。


←また経過観察に行きたい。


posted by 六条 at 18:00| Comment(0) | コーヒー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年04月28日

きゅうすスキッター〜やかんで美味しいドリップコーヒーを淹れるには 


一人分、一杯分ずつコーヒーをハンドドリップして飲んでいる皆様、
うまいコーヒーを淹れられておりますか?
「コーヒーは一人分だけ淹れると薄くなる」
というのが、実は私の積年の悩み。

そこそこ美味しい豆を買ってきて入れても、ドリップ一杯分だと、どうしてもうまく蒸らしきらなくて
パンチのないというか、コクのない、というか、
ちょっと急いでいれた日なんかには濃い目の紅茶みたいなコーヒーが入ったりすることがありませんか?私はあります。

思えばいろんな方法を試してまいりました。
ペーパーフィルターを二重にするとか。
フレンチプレスで淹れるとか。
二杯分ずつ淹れて魔法瓶に保温しておくとか。
ギリギリのところまで豆を細挽きにしてみるとか。
どれも一長一短ありで、それ自体は楽しい試行錯誤だったんですが
実は最もシンプルな正解は分かっていたのです。
私に必要なのはドリップポットなのだということがっ。

要するに、お湯を注ぐ速度が速すぎるのだ、ということはわかっておりまして、
だから急須で淹れてみたり、箸を伝わらせてお湯を注いでみたり、というような工夫もしたのですが
やかんの口から直接淹れるよりはだいぶ改善されるものの、やっぱりちょっと難しい。


ドリップポットを買えばいいのではないか、というのももう何年も前から考えてはいるんですが、
「コーヒーを落すためにしか使わない道具をわざわざ置くほどうちの台所は広くないっ」
という思いがずっとありましてね。
なんせ生まれ付いての賃貸暮らしなんで、収納場所の予定できないものは買わない習慣が付いております。

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↑こういうの、細口なほど場所をとりますしね。

ところが最近、ワタクシ凄いもの見つけてしまいました。

発端は、やかんの口を加工してみようと思いついたことだったのです。
ペンチでクイっと縦に潰して、やすりでそれなりの形に整えられないものかな?
と思って色々調べていたところ、「きゅうすスキッター」なる、みるからにチープな道具を発見。

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お湯を注ぐと本体の方にお湯が回ってしまう急須の湯切れを改善するための道具のようですが
非常に興味深い形状ではないですか。

202円というお手軽さなので早速買ってみました。
きゅうすスキッター
二個入りです。
きゅうすスキッター

大変シンプルなつくり。
このようにやかんの口に差し込みます。
やかん、洗ってなくてすいません。
きゅうすスキッター
そうすると注ぎ口から細い樋が出現するので、ここにお湯を伝わらせて細く注ぐことができるようになるという、素晴らしいアイディア!
きゅうすスキッター
もう、楽勝でございます。
細いお湯も、点滴も、思いのまま。
とうとう、じーっくり落したドリップコーヒーを飲めるようになりましたですよ。

台所狭くて、ドリップポットの購入を躊躇してる方などいらっしゃいましたら
安いもんですし、ためしにいかがでございましょう?
お湯を注ぐペースって劇的にコーヒーの味を変えるから楽しいですよね。

Amazonでは欠品してたので、楽天から。
この店はメール便で送料無料なのでお勧めであります。

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もちろん急須の尻漏りにも効果を発揮してくれることでありましょう。

こういう、近所の頭のいいおじいちゃんが作ってくれました、みたいなアイディア物を見つけると非常に嬉しくなりますわ。

←ドリップ自体が楽しくなって一時的にコーヒーを飲みすぎたりしております。
posted by 六条 at 18:00| Comment(0) | コーヒー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年12月10日

今月はスマトラ 〜濃厚なコクと、心安らぐ大地を思わせる味わい

びっくりするほどどうでもいい話で恐縮ですが、我が家の今月のコーヒーはスターバックスのスマトラです。
スマトラ
「濃厚なコクと、心安らぐ大地を思わせる味わい」が特徴だそうです。
後半はちょっとわかりませんが、前半はその通りだと思います。

あちこち小さい喫茶店など探してはその店のオリジナルブレンドの豆を買ってみる
という遊びにもしばしハマって、それはそれで大変楽しかったのですが、
結局のところスターバックスが非常に無難にいつでも買いやすく、安定して美味しいので
豆がなくなったらスターバックスに買いにいく形で結局おちついてしまいました。
嗚呼、大手資本系の吸引力…

しかもスターバックスだと公式サイトへ行くと今自分が飲んでる豆の加工法とか風味とか相性のいいフードとかが全部調べられるので、ちょっといろいろ薀蓄を貯蓄したいお年頃のスノビストにはものすごく面白かったりしますね。
スマトラ
スマトラは、「シナモン、オートミール、メープル、バター、トフィー、チーズ」と相性がいいらしい。
うちにひとつもないので、まあ関係ないといえばないんですけどね(トフィーってどんなものでしたっけ?)。

それはそうと、コーヒー豆って時々ものすごくつやがあってピカピカしていてみるからに美味しそうな光沢のものに出会いますけど、あれは何が違うんでしょうか。
特別につやの残る加工法とかがあるんだろうか、豆の種類による違いなんだろうか。
よくわからずに買った豆を、開けてみるととっても綺麗だった日には大変テンションあがります。
(ちなみにスターバックスのスマトラもたいへんぴっかぴかなのでうれしかったです)



最近のコーヒーつながり読書ふたつ。

珈琲店タレーランの事件簿 また会えたなら、あなたの淹れた珈琲を (宝島社文庫 『このミス』大賞シリーズ)

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↑これはお勧めしていただいて読んだ本なのだけど、コーヒーにまつわる薀蓄も、ミステリーも、登場人物の性格も、薄く感じられてしまって、私にはあんり向かなかったのです、スイマセン。
女子高生みたいに見える晩生で可愛いツンデレバリスタが主人公ということで、たぶんそもそも想定する読者層が私みたいなのじゃないとお見受けしました。

コーヒーと恋愛 (ちくま文庫)

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↑上の作品がピンとこなかったので似たテーマで探してなんとなく読んだ一冊。小説として特別どうってほどのこともないけど、コーヒーが背伸びしたインテリの飲み物から庶民の日常の飲料になっていく過渡期くらいの空気が描かれてるのが新鮮で楽しかった。インテリ層は一応馬鹿にするのだよ、出回り始めのインスタントコーヒーという技術革新を。ドリップもインスタントも無事共存を果たした現代にあっては、わりと可愛らしい諍いです。

ということで、基本的にはコーヒーの話ってなんでも結構面白いと思うのでありました。


←スマトラにはスマトラトラというトラが居るそうですね。いや、ほんとに。
posted by 六条 at 18:00| Comment(0) | コーヒー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年11月19日

一杯分のコーヒーを美味しく淹れるモンダイ 〜急須であっさり解決しました

一杯分のコーヒーをドリップするとどうしても水っぽくなる問題」、
あれやこれややっておりましたが、結局急須をドリップポットとして流用することであっさり解決しました。
濃く抽出できるようになってだいぶ美味しくなりましたよ。
ドリップ
↑お茶淹れてるんだかコーヒー淹れてるんだかわからん風景にはなる。

思えば、一杯分のコーヒーを水っぽくしないための紆余曲折いろいろありました。
ペーパードリップから離れ、プレス方式を導入してみた時代もあった…
無印 カフェプレス
無印良品のカフェプレスは良かったんだけど、結局鰹だし用になってしまったのでさすがにコーヒーには使えなくなった。

そこで登場したボダムのプレスしてそのまま保温できるトラベルプレスですよ。
カフェプレス
これはプレスしたあとの粉がいつまでも沈殿したまま保温してしまう構造なので
ちびちび飲む私にとっては、味がかわっちゃいそうで落ち着かなかった。
それからパッキンのところがシリコンゴム製なんだけど、やっぱり基本的には香りの繊細な飲み物はシリコンゴムに直接触れさせないほうが美味しく飲めるのよね。

というわけで折衷案としてペーパードリップで二杯分くらい淹れてボダムに移してちょっとずつ飲む、というあたりに落ちついていたわけです。
粉の量が増えると抽出にかかる時間も増えるから、そこそこ濃い目にいれられるわけです。

ところが、これがまた寒くなってくると、
「飲みたいときにそのつど落としたい!」
という欲求がまた高まってきましてね。
今年こそいよいよ一杯分だけ美味しく淹れるためにドリップポット買わなきゃいかんのか
と思い始めたところで急に思いついたのが急須


コーヒー専用のドリップポットよりは注ぎ口が太いので、「誰でも簡単に淹れられる!」ってほどではないですが、ちょっと気をつけて細くゆっくり注いでいくと、やかんで苦労して淹れてたときと比べても劇的に美味しいコーヒーになりました。
ドリップ
↑片手で写真撮ってるんで微妙ですが、やかんよりはだいぶ湯量しぼるのが楽。

最近の急須は茶漉しがはずせるタイプが多いので、こういうときにお茶の匂いうつる心配とかいらなくて便利ですね。
ということで、最終的にものすごく地味なところに着地したのでした。
今年は美味しいペーパードリップをたくさん飲もうと思います。


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↑ボダム自体は便利なので気に入って保温用にほぼ毎日使ってるんだけど、ステンレスとシリコンの匂いの移りやすさは結構悩ましい問題ですわね。

ハリオ コーヒーミル・セラミックスリム MSS-1B

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↑ミルはこれ。安定は悪いけどコンパクトなので狭い台所で一人分の豆挽くくらいなら扱いやすい。

無印 カフェプレス
↑今となっては出汁とり専用になってる無印のカフェプレス。朝のうちにここに昆布と必要分の水を入れておき、味噌汁作るときに昆布ごと鍋にうつして弱めの火にかけ、その間に鰹節けずる。沸騰したら削り節投入して、あくをすくいながら煮て三分たったら全部プレスに戻し、バーを下げたら鰹と昆布のあわせだし出来上がり。めちゃめちゃ楽に出汁が取れる。ほんとにおいしい。

←コーヒー道楽は言い始めたらキリがなさそうなので、あんまりいろいろ買いたくないと思ってたりするのです。

posted by 六条 at 18:00| Comment(0) | コーヒー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年11月15日

スターバックス クリスマスブレンド 〜寒くなるといつもよりちょっとだけ張り込んでしまう

お寒くなりまして。
スターバックスでコーヒー豆を見ていたらお綺麗な店員さんが寄ってきて
「クリスマスの期間限定のブレンドが出たんですよっ♪」
なんて健気でいらっしゃるから、いつものより300円も高いのにうっかり買ってしまいました。
クリスマスブレンド
スターバックス ホリデーブレンド 250g 1400円

ブラウンシュガーを思わせる甘みとソフトなスパイスの風味が特徴のコーヒーです。


だそうですが、いかにも寒い日に美味しそうに聞こえてくるのでうまいこと考えてブレンドするもんですね。
クリスマスブレンド
こういうの、微妙な味の違いを楽しんでやろうかと思って買ってはくるんですが
うちは普通のやかんしかないのでゆっくり落とすのが難しくて、カップ一杯分張り切って淹れても水っぽくなりがちなんですよね。
保温ポットに二杯分作ると多少しっかりした味にはなるものの、ちょっと贅沢気分のときなんかは濃いのを少しだけ飲みたかったりしますからね。

寒い季節がくるたびにドリップポット買おうかなぁ、と考えてるような気がしますが、
「いやあ、狭い台所にそんなものまで置きたくないわ〜」
っていう気持ちと毎年せめぎあい。

ハリオ V60 ドリップケトル・ヴォ-ノ VKB-100HSV

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↑ずーっと昔からAmazonの欲しいものリストに入ってるけど、買う気配はない

って書いてたら
「お茶入れる用の急須にお湯いれてドリップすれば細いお湯で注げるんじゃないか!」
と今思いついちゃったので今度やってみます。
私って天才かもしれない(唐突に一人で盛り上がる)。

寒い季節は知らず知らず、暖かい飲み物にかける手間隙お金の優先順位上がってるもんですな。



←とか言ってたらうっかり日本茶も普段より200円ばかり高いの買ってしまいました。いかんいかん。





posted by 六条 at 18:00| Comment(0) | コーヒー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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