2015年11月04日

「ヴィジット」 〜相変わらずの回転不足感。

「ヴィジット」を見てきました。
ヴィジット
→公式サイト映画「ヴィジット」

「まあ、シャマランってこういう人だよね」
という感想でございましたよ。

シャマランって「意外性」をものすごく売りにしてくるわりには
凡庸なオチで終わるよね、っていう印象が「シックスセンス」の時からずっとあるんですよね。
わりと早い段階で先が読めてしまって
「いや、でもまさかさすがに最後にもうひとひねりしてくるだろう、どれどれ」
と思いながら後半戦見てたら、そのまま終わるという、例のあの感じです。

そんなわけで、今回も
「えっ、なに?まじで?そのまま終わるのっ?」
と思いつつエンドロールに突入しました。
つまらないとまでは言う気はないんだけど、
なんとなく、思い込みの激しさが鼻につくのと
あと、ちょっとダサいな、って感じがしちゃうのです。

ネタバレしないで話せる映画ではないので堂々とネタバレいたします。

ヴィジット

要するに、「あの人たち、どこかおかしい」っていうことにたいしての理由づけが
「痴呆気味だから」「そういう病気だから」
っていう説明になっているのです。
「ここに了解不能な現象がある。なぜなら当事者が了解不能な属性の人間だから。」
っていうのは、ホラーなのか?
映像がなんとなくホラーっぽいだけで、これは別にホラーとかスリラーとかサスペンスとか
そういうものではないよなあ、と思いました。
了解可能なものの中に想像を超える因縁話とか、不条理とかが入ってて初めてストーリーとして成立するんじゃないのかしらね。
「ねー、見て見て。あの人病気だからちょっとよくわかんなーい」
っていうのは、どうも映画監督がやる仕事ではないような。

あと、宣伝が内容と違いすぎてるうえに、宣伝文句の方が面白そうなのも肩透かしすぎる。
事前にムービーウォーカーで見ていった映画の紹介が下記ですよ。

田舎の母親の実家で休暇を過ごすことになった姉弟の恐怖体験を映し出す、『シックス・センス』の鬼才M・ナイト・シャマラン監督によるサスペンス・スリラー。祖父母の家で3つの奇妙な約束をさせられた姉弟が、約束を破った事でその家に隠された秘密を知っていく過程が、複雑に張巡らされた伏線とともに描かれる。


この通りの映画だったら、面白そうだなあ、と思います。
おとぎ話の鉄板の「約束守れない系」ストーリー、非常に好きですよ。
ところが、字幕版で見たのが悪いのか、そもそも誰かが嘘をついてるのかわかりませんが
どう頑張って思い出しても三つの約束なんてそもそも出てきてないのですよね。
だからタブーに触れるたびに少しずつ恐ろしい真実に近づいてしまう、という緊迫感がない。

ビジット
↑骨が太そうでわりとおおざっぱな顔のお母さんは結構タイプだった。あばずれかわいい。

それから、「シックスセンス」以降泣かず飛ばずとはいえ、すでに名の知れた監督であるシャマランが
今時ハンディカメラでフェイクドキュメント手法で映画撮るっていうのも、
さすがにもうちょっとないんじゃないかなあ、という気がしました。
ああいうギミックって、最初にやった人がエライのであって、二周も三周も周回遅れで有名監督がやることじゃないんじゃないの?

あと、おばあちゃんが孫娘をオーブンに閉じ込めようとするシーンを長々と、しかも二回も、執拗に撮るのですよね。
ヘンゼルとグレーテルを暗示してる、ってのは一回でわかるので、しつこくやりすぎる時点でもうダサい感じはするのですが、それはいいとしても、
そこまで念を押した「ヘンゼルとグレーテルごっこ」は、物語の中に回収されていくこともないまま
「なんであんなことしたの?」
という疑問を残しっぱなしで終わるのでありました。
……ダサいうえに、なんでもないのかい!
こういうところが「そうそう、シャマランってこういうことするよねー」っていうイメージ通りのもたつきなのでありました。

ヴィジット
↑アメリカのオーブンってそんなにでかいのっ?ということには驚いたけども。

とは言え
「あの監督ってこんななっ!」
っていうワルグチでひとくさり盛り上がれるという意味では映画としては結構かわいらしい出来であると
言えなくもないのかもしれず、
ちょっと憎みきれないな、シャマラン。くらいのことは思うのでありました。






サムライミくらい振りきったらかなり面白い人だと思うんですけど
なんか、中途半端に優等生臭感じるのですよねえ。

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↑同じ老婆ホラー(?)なら、ぜひこれくらいは攻めてもらいたい。


←「ばあちゃんの尻」にやたらこだわってるとか、細部に結構面白いところあるのだけどね。
posted by 六条 at 18:00| Comment(0) | 映画とDVD | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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